
秋になると店頭に並び始める、まだ少し青みの残ったみかん。
「これってまだ熟していないの?」
「黄色くなるまで置いた方がいい?」
と思ったことはありませんか?
実は、秋の早い時期に出回る極早生(ごくわせ)みかんは、果皮に緑色が残っていても食べ頃を迎えていることがあります。
極早生みかんならではの爽やかな酸味と甘みは、冬のみかんとはまた違ったおいしさです。
この記事では、和歌山県紀の川市で実際に極早生みかんを栽培している農家の目線から、
- 極早生みかんとは?
- 青いみかんでも食べられる?
- 食べ頃の見分け方
- 日南1号とゆら早生の違い
- 保存方法
について紹介します。
目次
極早生みかんとは?

極早生みかんは、温州みかんの中でも特に早い時期に収穫されるみかんです。
一般的な早生みかんや冬のみかんよりも早く旬を迎えるため、秋の訪れとともに楽しめるのが特徴です。
和歌山県では、YN26・日南1号・ゆら早生など、いろいろな極早生系のみかんが栽培されています。
品種によって収穫時期や味わいは異なり、同じ「極早生みかん」でも特徴はひとつではありません。和歌山県では、ゆら早生は9月末〜10月、さらに早いYN26なども栽培されています。
参照サイト:和歌山県公式サイト
青い極早生みかんは未熟なの?
極早生みかんを見て、一番気になりやすいのが果皮の色です。
果皮に緑色が残っていると、
「まだ熟していないのでは?」
と思ってしまいますよね。
しかし、極早生みかんは果皮に緑色が残っていても、食べ頃を迎えている場合があります。
特にゆら早生は、収穫時期になっても果皮に緑色が残ることがあり、それでも甘みや果汁をしっかり楽しめる品種です。和歌山県も、青いうちから収穫が始まり、その時期でも甘みが強く、味が濃いことを特徴として紹介しています。
参照サイト:和歌山県公式サイト
つまり、
「青い=食べられない」
ではありません。
極早生みかんでは、色だけを見て食べ頃を判断しないことがポイントです。
極早生みかんの食べ頃を見分けるポイント

極早生みかんは、果皮の色だけではなく、果実全体の状態を見てみましょう。
適度な重みがある
手に持ったときに、見た目の大きさに対して適度な重みを感じるものは、果汁をしっかり含んでいることが多いです。
果皮に張りがある
極端に乾燥してしなびているものより、果皮に張りがあるものを選びましょう。
多少のキズや色ムラがあるからといって、必ずしも味が悪いわけではありません。
色だけで判断しない
極早生みかんでは、黄色くなっていることだけが食べ頃の条件ではありません。
特に品種によっては、緑色が残った状態で旬を迎えます。
「黄色いほど甘い」と決めつけず、品種や収穫時期も合わせて見るのがおすすめです。
まーくん家で育てている極早生みかん

きただ農園 まーくん家では、和歌山県紀の川市で日南1号とゆら早生を栽培しています。
どちらも極早生みかんとして扱われますが、それぞれ少し違った特徴があります。
日南1号とは?
日南1号は、温州みかんの「興津早生」から生まれた品種です。
極早生みかんの中では樹勢が比較的強く、実付きも良い特徴があります。
和歌山県果樹試験場の調査では、10月上旬には酸が1%を下回るようになり、中下旬には糖度10〜11度程度になるとされています。
参照サイト:和歌山県公式サイト
極早生らしい爽やかな味わいから、秋のみかんシーズンの始まりを感じさせてくれる品種です。
ゆら早生とは?
ゆら早生は、和歌山県由良町で発見された品種です。
「宮川早生」の枝変わりとして発見され、現在では和歌山を代表する極早生みかんのひとつとして栽培されています。
参照サイト:和歌山県公式サイト
特徴は、
- 甘みが強い
- 果汁が多い
- 房を包む薄皮(じょうのう膜)が薄い
- 完熟しても果皮に緑色が残ることがある
こと。
和歌山県の果実調査では、10月中旬には酸が1%程度、糖度10〜12度程度になるとされています。
参照サイト:和歌山県公式サイト
見た目に青みがあっても、中身はしっかり甘い。
そんな極早生みかんらしい面白さを感じられる品種です。
日南1号とゆら早生の違い

簡単にまとめると、こんな違いがあります。
| 品種 | 特徴 |
|---|---|
| 日南1号 | 爽やかな酸味と甘みを楽しみやすい極早生みかん |
| ゆら早生 | 甘みが強く、果汁が多く、薄皮がやわらかいのが特徴 |
ただし、みかんの味は品種だけで決まるものではありません。
その年の天候、園地、収穫時期などによっても酸味や甘みは変わります。
農家としても毎年まったく同じ味になるわけではなく、その年ならではのみかんの味があります。
極早生みかんは酸っぱい?

「極早生みかんは酸っぱい」
というイメージを持っている方も多いかもしれません。
たしかに冬のみかんと比べると、爽やかな酸味を感じやすい時期があります。
ただし、極早生みかんにもいろいろな品種があり、収穫時期によっても味は変化します。
特にゆら早生のように、極早生の時期でも甘みを感じやすい品種もあります。
参照サイト:和歌山県公式サイト
「酸味がある=おいしくない」ではなく、
甘みと酸味のバランスを楽しむのが極早生みかんの魅力
だと思います。
極早生みかんの保存方法

極早生みかんは、冬のみかんよりもまだ気温が高い時期に収穫されます。
そのため、保存するときは特に蒸れや傷みに注意しましょう。
届いたら一度箱から確認する
箱で購入した場合は、届いたら一度中身を確認してください。
輸送中に押されたものや傷のあるみかんがあれば、先に食べるのがおすすめです。
傷んだ果実をそのまま箱の中に入れておくと、周りのみかんにも影響することがあります。
涼しく風通しの良い場所で保存
気温が低く、直射日光の当たらない場所であれば常温保存できます。
ただし、暖かい部屋や風通しの悪い場所は避けましょう。
箱に入れたまま長期間放置せず、ときどき状態を確認してください。
暑い時期は冷蔵庫も利用する
室温が高い場合は、冷蔵庫の野菜室を利用するのもひとつの方法です。
乾燥しすぎないよう袋などに入れながら保存すると扱いやすくなります。
ただし冷やしすぎると風味を感じにくくなることもあるため、食べる少し前に常温へ戻して楽しむのもおすすめです。
小さいみかんもおいしい?

みかんを選ぶとき、
「大きい方がお得なのでは?」
と思うこともあります。
しかし、みかんは大きさだけで味が決まるものではありません。
まーくん家でも、小玉のみかんを好んで選んでくださるお客様がいます。
食べやすく、一度に何個か楽しめるのも小玉みかんの魅力です。
大玉・小玉それぞれに良さがあるので、自分の好みのサイズを探してみてください。
例えば、みかんを食べて味わいたい時は小さいサイズ。
大きめのサイズは、果汁が多いのでちょっと喉が渇いた時に食べるみかんジュース。
のように食べ方や見方を変えると変化のあります。
極早生みかんは秋だけの味

極早生みかんの魅力は、冬のみかんとは少し違います。
まだ少し暑さの残る秋に、
爽やかな酸味とみずみずしい甘みを楽しめる。
これが極早生みかんならではの味わいです。
そして、季節が進むと極早生から早生みかんへと品種が変わり、味わいも少しずつ変化していきます。
同じ「みかん」でも、時期によって違ったおいしさを楽しめるのが柑橘のおもしろいところです。
極早生みかんは色だけで判断せず旬を楽しもう

極早生みかんは、
果皮が青い=未熟
とは限りません。
品種によっては緑色を残したまま食べ頃を迎えます。
特に日南1号やゆら早生などは、秋ならではの爽やかな味を楽しめるみかんです。
色だけではなく、
- 品種
- 収穫時期
- 果実の張り
- 重み
- 自分の好きな酸味と甘み
を見ながら楽しんでみてください。
きただ農園 まーくん家では、和歌山県紀の川市で日南1号・ゆら早生をはじめ、季節に合わせてさまざまな柑橘を栽培しています。
収穫時期には、そのとき旬を迎えたみかんをオンラインショップでも順次ご案内しています。
品種によって販売時期は変わりますので、その時期だけのみかんの味を楽しんでもらえたら嬉しいです(^^)


