八朔(はっさく)には、根強いファンの多い冬の果物。
そんなはっさくですが、皮は厚く剥きにくく、内皮もしっかりしていて
内皮の取り除かなくては食べにくいです。
しかし、薄皮の中の果肉はプリプリで歯ごたえがあり、
爽やかな酸味の中にほのかな甘みが楽しめます。
また、少し苦味があるのも特徴ではっさく独特の味わいになります。
最近では、糖度の高い柑橘類が人気とされる傾向にありますが、
そのような柑橘にはない、はっさく独特の爽やかな甘さ、みずみずしさ、食感が根強いファンのいる部分かと推測しています。
今回ははっさくについて、旬の時期やおいしい食べ方、嬉しい栄養成分と効用、保存方法などをお伝えたいと思います。
目次
はっさくの主な生産地
はっさくの生産量は、和歌山県が日本一。
和歌山県内でも、きただ農園 まーくん家のある
紀の川市も有数の生産地なんです。
ちなみに、紀の川市ははっさくの生産量日本一なんです。
紀の川市産のはっさくは、「紀の川はっさく」のネーミングで
PRされています。
はっさくってどんな果物?
はっさくは柑橘系の果物です。
広島県尾道市にある因島で生まれ、江戸時代に発見された日本原産の果物です。
名前の由来には、食べられるようになる時期が
旧暦における8月1日であることから「八朔(はっさく)」と呼ばれています。
はっさくの主な種類
知らない人も多いですが、
実ははっさくにも品種があるんです。
そんな八朔の主な品種は、
紅はっさく(一般的なはっさくより赤みがある。)
普通はっさく(一般的に見るはっさくになります。)
早生はっさく(はっさくの中で、早い時期に出回るはっさくになります。)
旬の時期
最もはっさくを美味しく食べられる旬の時期は、2月から3月です。
完熟のはっさくは3月から4月中旬くらいまで市場に出ています。
そんなはっさくの収穫は、早生八朔ですと、12月頃から
普通はっさくや紅はっさくは12月頃から2月中旬頃までで、
収穫した後、酸味を抜くためにしばらく貯蔵してから出荷されます。
はっさくをおいしく食べたい人は、2月から4月頃まで味が移り変わりますので、
自分好みの時期を見つけていただきたいです。
はっさくの栄養成分・カロリー
実ははっさくには、たくさんの栄養素が含まれている果物です。
はっさくに含まれる栄養成分から期待できる効果・効能について紹介します。
ビタミンC
お肌の環境を整えるといわれている栄養素の1つです。
ビタミンCには、コラーゲンの生成を補助する効果やメラニン色素が必要以上に作られてしまうのを抑える効果があるとされています。
コラーゲンは皮膚や軟骨にとって大変必要なたんぱく質で、その生成にはビタミンCが必要不可欠です。
抗酸化作用があるビタミンCには、老化を防いで若々しく身体を保つ効果が期待できると言われています。
カリウム
カリウムには、体内の塩分の排出を促進する効果があります。
女性に嬉しいむくみ解消や、高血圧の予防効果を期待できる栄養素です。
細胞内液にカリウムは存在しており、細胞内の状態や血圧の調整を行い、一定した状態に保ってくれる働きがあると言われています。
そして、骨へのカルシウムの蓄積効果を高める栄養素ともいわれており、カリウムには骨粗しょう症の予防が期待できます。
ナイアシン
ナイアシンは、体内で炭水化物や脂質、タンパク質といった栄養素をエネルギーに変えるのに必要な栄養素です。
ナイアシンが足りなくなると、下痢や精神神経障害、皮膚の異常などの症状が現れるといわれていて、
身体の中に多く存在するビタミンで、重要な栄養素です。
葉酸
葉酸には、貧血や動脈硬化の予防効果があると言われています。
造血作用があり、赤血球が作られるのを補助する作用があり、身体にとって必要な栄養素です。
カロリー
そして、気になるカロリーですが、
はっさくはみかんのように甘みはありませんが、
意外とカロリーが高い果物となっています。
大体100gあたりみかんと一緒で45kcalほどあります。
みかんは大きさのサイズにもよりますが1個あたり80~180g、
はっさくは1個あたり300~400gと量が多いため、1個食べるだけで多くても180kcal摂取することになります。
糖分過多になると肥満の原因にもなりますので、食べすぎには注意してください。
はっさくの栄養は美肌効果・むくみ予防に効果的!?
美肌効果
はっさくにはビタミンCが多く含まれているので、
「お肌のハリや弾力を保つコラーゲンの生成」や「シミのもとになるメラニン色素の合成を抑える働き」があるため、美肌効果につながります。
また、抗酸化作用があるため、動脈硬化予防や老化防止も期待できます。
むくみの予防
はっさくにはカリウムが多く含まれているので、むくみ予防を期待できます。
むくみは体の塩分量が多い時。
塩分量を緩和させるために体が水分を蓄えることによって起こります。
カリウムには塩分量を調整する利尿作用があるため、むくみ予防にもつながります。
気になるはっさくの保存方法
はっさくは冷暗所にて保存すればだいたい2~3週間持ちます。
また、風通しの良い直射日光の当たらない場所で保存したり、
冷蔵庫に入れる場合はラップやビニールで包み、必ず野菜室で保存してください。
正しい方法で保存すれば、長く美味しい状態を保つことができます。
もし、食べた時に酸味が強いと感じた場合は数日置いてから食べると酸味がやわらぎます。
はっさくのおいしい食べ方
実は、はっさくはそのまま食べる以外にもおいしい食べ方があるんです。
皮を剝き、実をサラダに「ただ混ぜる」だけで簡単に美味しいフルーツサラダができます。
そして、果汁を絞ってジュース感覚で飲むのも良いです。
果汁を使い、ゼリーなどのスイーツにしても楽しめます。
さらに、はっさくのすべてを堪能したい方は、皮まで使用してジャムやマーマレード
そして、はっさくの皮を使いオレンジピールなどにしても保存ができるのでおすすめです。
他にも、はっさくを使ったアレンジレシピもありますので、
ぜひ、生食以外にもお好みの食べ方をお試しください。